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2008年9月17日 (水)

下痢の時の食事

『小児疾患の部屋 第5話 下痢の時の食事』

暑い夏が終わりを告げ秋が訪れてきた今日この頃ですが、こどもさんたちの体調はいかがでしょうかconfident

感染症により、結構下痢などを引き起こしたお子さんたちも多かったと思います。これからは食欲の秋の季節。暴飲・暴食はこどもにとっても同じですcoldsweats02

今回は、下痢をしたときの食事についてお話しいたしますwink

【乳児編】 

 1)母乳の場合

  ①下痢のひどいとき

   ・母乳はそのまま続けてもかまわない

   ・授乳を短時間で切り上げて(量を少なく)、回数を多くする

  ②下痢が改善してきたら

   ・通常通りに戻す(欲しがるだけ飲ませる)

 2)ミルクの場合

  ①下痢のひどいとき

   ・ミルクを少量ずつ、回数を多くする

     (濃度は通常の2/3程度がよいとされている)

   ・乳糖を含まない下痢治療乳(ラクトレス、ボンラクト)に切り替える

     (乳糖は、通常酵素によってブドウ糖からラクトースに分解されて

     はじめて体内に吸収されるため、乳糖不耐症による下痢の場合

     は、下痢をひどくする) 

  ②下痢が改善してきたら

   ・ミルクを通常の物と量に戻す

 3)離乳食を食べている場合

  ①下痢のひどいとき

    母乳、ミルク、下痢治療乳、アクアライト、リンゴのすり下ろし汁

    野菜スープや味噌汁の上澄み など

  ②下痢が良くなってきたら

    とうふ、パン粥、おかゆ、ベビーせんべい、ウエハース、煮込みうどん

    白身の煮付け、にんじんやカボチャの煮つぶし など

      (尚、以上の物は便の様子を見ながら慎重に与えること)

 4)下痢の時避ける食べ物

   砂糖分(ヨーグルト、菓子)、刺激の強い物(ミカンなど)、冷たい物

   油っこい物、繊維の多い物(いも、ゴボウ)、牛乳 など

【幼児編】

 下痢の時次のことに注意する

 1)水分を十分補う

  ・水分補給が一番→下痢で水分が失われているので、水分を補給す

   る必要がある

  ・栄養のことはあまり気にしない事→無理の食べさせる必要はない

    (食欲があっても控えめとし、腸を休める)

 2)便の状態を見て食事を選択する

  ・便が水のようなときは水分補給を中心!

    例) アクアライト、野菜スープ、味噌汁、おもゆ、リンゴのすりおろし

  ・便がドロドロならドロドロの物を!

    例) とうふ、パン粥、ベビーせんべい、ウエハース、バナナの裏ごし

       にんじんやカボチャの煮つぶし など

  ・便が軟らかいときは軟らかい物を!

    例) おかゆ、うどん、白身魚の煮付け、卵、鶏のささみ

       野菜の煮付け など

 3)下痢の時避ける食べ物

   冷たい物、油っこい物、牛乳、コーヒー、卵、海藻、こんにゃく

   繊維が多い物(いも、ゴボウ)、砂糖分(ヨーグルト、菓子)

   刺激の強い物(ミカンなど)、プリン、ゼリー、チョコレート   など

以上、下痢の場合はその便の状態や下痢の症状の程度によって食べていい物といけない物があります。少なくとも水様性の下痢の時は必ず失った分の水分は補給するようにしてください。下痢中にきちんと対処した食事を与えることが、結果として下痢の症状の回復が速くなります。

乳幼児などが下痢になると慌てる場合がありますが、その下痢の状態をきちんと見極めて対処し、どうしても判断が難しい場合は必ずひどくなる前に小児科にかかりましょうconfident

でわ、また次回paper

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