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2008年12月10日 (水)

インフルエンザワクチンの予防接種

『小児疾患の部屋 第14話 インフルエンザワクチンの予防接種』

さて、8回目はインフルエンザの予防接種についてです。happy01

 インフルエンザは、毎年冬になると大なり小なり流行が起こり、特に集団生活をしている幼児、児童を中心に流行が起こります。

 また、インフルエンザは慢性の病気を持っている人がいると重症になることがあります。そのため、予防接種は基礎疾患のある人にも勧められます。インフルエンザの予防接種は、集団全体の免疫を高めることによって流行を抑えるという考えで行われます。

 尚、インフルエンザは、学校保健法で第二種の伝染病に指定されています。従って、インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H五N一)及び新型インフルエンザ等感染症を除く。)に感染した場合は、感染後解熱した後二日を経過するまで、出席を停止するよう決められています。

  では、インフルエンザの病態について説明しましょうconfident/

 <インフルエンザ>

   インフルエンザとは、急な発熱を特徴とする呼吸器感染

  症をいいます。インフルエンザウイルスにはA型・B型・C型

  があり、現在ヒトの間で流行している型は、A型のソ連型

  (H1N1亜型)・香港型(H3N2亜型)、B型の3タイプです。

  C型もヒトに感染しますが流行は起こりにくいとされていま

  す。

   主な感染経路は、患者の咳やくしゃみに含まれるウイル

  スを吸い込むこと(飛まつ感染)です。また、ウイルスが付

  着した手を介した感染(接触感染)もあります。

   インフルエンザウイルス感染の典型的な例としては、1

  ~5日(平均3日)の潜伏期の後に、突然38℃以上の高熱

  が出現し、頭痛・関節痛・筋肉痛・全身倦怠感などの全身

  症状に加えて、咽頭痛・咳・鼻汁などの風邪様症状が出

  現します。ほとんどの場合、約1週間で軽快しますが、重

  症化すると肺炎、脳炎・脳症などを起こすこともあります。

   インフルエンザの治療は、頭痛、発熱、悪寒、咳、鼻づ

  まりなどつらい症状をおさえる対症療法と、オセルタミビル

  (商品名:タミフル)などの抗インフルエンザ薬による治療

  が中心です。細菌の混合感染による気管支炎などを併発

  している場合、抗生物質が処方されることもあります。

   治療については、病状や経過(特に症状がではじめてか

  らの時間)に合わせて医師が判断しています。

では、実際の接種法にについてですcatface

  1)対象年齢と時期・回数

    ①65歳以上の方

     予防接種法による定期予防接種として1回接種

    ②13歳未満の方

      任意接種で、2回の接種が勧められています。最初の接種から、

     およそ1~4週間の間隔をおいて(免疫効果を考慮すると4週間お

     くことが望ましいとされています)2回目を接種する

    ③上記年齢以外の方

     任意の接種で、基本的に1回接種(場合により2回接種)

  2)接種料金

    有料(自由診療)

    尚、65歳以上の方は、市町村により公費による一部助成あり

  3)接種量

   1回の接種量は以下の通りです。

   1歳未満・・・・・・・・・・0.1mL

   1歳以上6歳未満・・・0.2mL

   6歳以上13歳未満・・0.3mL

   13歳以上・・・・・・・・・0.5mL

  4)接種を受けられない場合

   ①明らかに発熱のあるこども

   ②重篤な急性疾患にかかっているこども

   ③インフルエンザ予防接種に含まれる成分によって、アナフィラキシー

    を起こしたことがある人

   ④医師が不適当と判断した場合

  5)接種を受けるときに注意が必要な場合

   ①心臓病、腎臓病、肝臓病や血液、その他慢性の病気で治療をしてい

    る人

   ②以前インフルエンザの予防接種を受けて、2日以内に発熱、発疹、

    蕁麻疹などアレルギーを思わす異常が認められた人

   ③今までにけいれんを起こしたことがある人

   ④今までに中耳炎や肺炎などによくかかり、免疫状態を検査して異常

    を指摘されたことのある人

   ⑤今までに喘息と診断されたことがある人

   ⑥インフルエンザ予防接種の成分または鶏卵、鶏肉、その他鶏由来

    のものに対して、アレルギーがあるといわれたことがあるひと

                    以上の場合は、接種医と相談して決める

  6)副反応

   注射を受けた部位が赤くはれる程度で、発熱や頭痛などはほとんど

   ない

   

以上が、インフルエンザワクチンの予防接種についてです。希望接種する場合は流行前に必ず忘れずに受けるようにして下さい。confident

次回は、肺炎球菌感染症についてです。

でわpaper

                 参考 : 予防接種の手帖<第八版> / 近代出版

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